米AIG、最終赤字5.4兆円 追加支援申請へ、米メディア報道
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090224AT2M2400Z24022009.html
【ニューヨーク=財満大介】米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が、来週発表予定の
昨年10―12月期決算で約600億ドル(5兆4000億円)規模の最終赤字となることが23日明らかになった。米CNBC
テレビなどが報じた。AIGは米政府に追加支援を申請する見通し。既に合計150億ドルを支援している政府負担が
重くなる公算が大きい。
AIGは「財務上の困難に対処するため、米政府と協力して(支援策の)代案を検討している」とのコメントを発表した。
損失は商業用不動産ローン債権や、デリバティブ(金融派生商品)の一種であるクレジット・デフォルト・スワップ
(CDS)などが要因。巨額赤字による財務悪化で格付け機関から格付けを引き下げられる可能性が高い。 (11:07)
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GM、クライスラーの破綻処理を検討 米紙報道
2009年2月24日1時52分
【ニューヨーク=山川一基】
経営危機に陥っている自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対し、米政府が破綻(はたん)処理をしたうえで再建を目指す手法の具体的な検討に入った、と23日の米紙が報じた。両社の破綻処理には少なくとも、過去最高となる400億ドル(約3兆8千億円)の費用が必要だという。
米経済紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)の報道によると、米オバマ政権は、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法11条で両社を破綻処理することを「選択肢として真剣に検討している」(政権関係者)といい、シティグループやJPモルガン・チェースなどの大口債権者と協議を進めている。
英ロイター通信も23日、米財務省の外部専門家が両社の処理に絡む危機対応融資の検討を始めた、と報じた。
破産法11条を適用すると、債務関係を整理して財務体質を改善できるうえ、労務費も削減しやすくなる。
報道によると、破綻処理後に金融機関に再建資金を出資させ、それを政府が保証する。資金の一部は、政府がすでに両社に融資した174億ドルの返済に回したい考えだが、金融機関は難色を示しているという。
米政府の検討の背景には、両社が17日にこれまでの融資を上回る216億ドルの追加融資を要請し、これ以上の融資に対し焦げ付きの懸念が高まっていることがある。
一方、GMとクライスラーは17日の再建計画で、破綻処理した場合は政府に計1250億ドルの負担が生じるとしていた。ただ、破綻処理の専門家はそれほどかからないとみている。
http://www.asahi.com/business/update/0224/TKY200902230362.html
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